引火した油に水を注ぐと…
火が燃え上がる!
というのはみなさんご存知ですよね?
だから油に引火したら水ではなく濡れたタオルを被せろ!
とよく言われていますが、
なぜ水を掛けることがダメなんでしょうか??
説明できますか??
聞かれると意外と答えられないですよね。
そこで今回は中学理科の範囲でささっと説明していきます。
水を掛けるとなぜ燃え上がるのか?
水を掛けると
「①底に水がたまり、②一気に蒸発して油を弾き飛ばす」
からです。
まあこれだけでは味気ないので、中学理科の知識を加えて、もっと詳しく考えてみましょう。
①について
水が底にたまる理由は、油よりも水の方が重いからです。
油は水に比べて0.9倍くらいの重さなので、水がすぐに下に潜り込んでしまいます。
②について
油の沸点は300℃以上です。
水の沸点は100℃なので、水を掛けるとすぐに蒸発してしまいます。
底にたまった水が急激に蒸発して油を弾き飛ばすので、さらに弾き飛ばされた油に引火し大惨事…。
というわけです。
余談ですが、
高校入試の理科なんかは、
より身近な現象を化学的に説明させるような問題も多くなってきているので、
こういう風に日常で出た疑問を自分で調べて解決する(数学的、化学的に説明できるとなおよい。)ようにしておくと、
受験対策にもなりますよー。
少しでも受験生の力になれれば嬉しいです。
お休みなさい。